長期投資は絶対負けない?!リスクやリターンを過去データから検証!

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投資は15年以上の長期で見ればプラスになるといわれるけど、ほんと?

日本株も米国株もそうなの?

今回はその根拠となるデータを過去から紐解いていこうと思います。
何年続ければ、どのぐらいのリターンになるの?」と気になる方はぜひチェックしてみてください!

この記事でわかること

・「保有し続ける年数」と「リターン」の関係
・過去の低迷期や好景気の成績とその期間
・長期投資の有効性

別の記事で、インデックス投資の強みにも触れていますので、こちらも是非チェックしてみてください!

年数と年平均リターン:日経平均株価の場合

下の図は1965年から2021年までの、投資を始めてからの経過年数ごとのリターンを示しています。

が平均値、上の線が最大値、下の線が最小値です。上下の線の幅が広いほどリスク(振れ幅)が大きいことになります。この3つだけおさえておきましょう。例えば、一番左の「1」であれば、1年のリターンの集計を表しています。1年でみると、40%近くマイナスになった年から、45%以上プラスになった年もある。そして平均リターンは6%程度、ということがわかります。
1年でみると、その振れ幅の大きさがわかります。ちなみにベスト3、ワースト3はこちら!

年次リターンワースト3

集計期間リターン
2008-38.4%
1990-37.8%
1992-28.6%

リーマンショックとバブル崩壊があった年ですね。

年次リターンベスト3

集計期間リターン
197292.9%
201348.8%
198644.2%

1972年には2倍近くなっていますね!!もはや外れ値レベル(なので、実はグラフから除外しています^^;)。その他アベノミクス、バブル景気などで50%の上昇が見られます。

その横の「5」は経過年数5年での、1年あたりの平均リターンの集計を示しています。
例えば2011年初~2015年末のリターンは77%。これを5で割って約15%になります。
これを、1965-1969年から、2017-2021年までを順々に計算して集計したものです!

さてグラフを見てみると、最悪の場合でも5年平均でマイナス10%程度であることがわかります。
つまり1年リターンと比べて、振れ幅が小さくなっていることがわかります。ワースト&ベスト3を見てみましょう!

5年平均リターンワースト3

集計期間5年平均リターン
2007~2011-10.1%
1990-1995-9.83%
1997~2002-8.82%

最悪の5年は2007年から2011年リーマンショックを含んでいる年ですね。2007年に つかんだ人は、2011年には半値(10.1%x5≒50%)になっているということです…!

年次リターンベスト3

集計期間5年平均リターン
1968~197362.6%
1985-199047.1%
1984~198940.9%

バブル強し。この時代に生まれてみたかった。

さらにグラフを見ていくと、経過年数が増えるごとに振れ幅が小さくなっていることがわかります。長期で持ち続けることで、リスクが抑えられるということになりますね。

失われた30年

さらにグラフを眺めてみると、どの年を見ても最小値が赤線を下回っていることがわかります。
例えば経過年数30年。この意味するところは、つかんだ年から30年経過しても、まだマイナスになっている場合があるってことです。具体的に、どの区間でしょうか。ワースト5を見ていくと…

集計期間30年平均リターン
1990~2019-1.34
1989~2018-1.18
1987~20160.14
1988~20170.359
1982~20110.363

バブル崩壊直前につかんだ人たちは、30年後もマイナスのままという悲惨な結果が、データからもわかります。

これが「失われた30年」というやつか。。。

日経平均株価のリターン

調子の良い年のリターンは50%ほど
持ち続ければ、プラスになる傾向が高い
ただ30年持ち続けても、いまだにマイナスの場合がある

年数と年平均リターン:S&P500指数の場合

悲しいけど、日本が弱いのはわかった!米国は強い強いってよく聞くけど、どう?

では、日経平均株価の場合と同じように、S&P500指数の経過年数ごとの年平均リターンを算出してみます。

経過年数が増えるごとに、振れ幅も小さくなっているのがわかります!

なんなら右肩上がりになってる!?日本と全然違う!

「15年持てば勝ち」の根拠

グラフをよくみてください。経過年数が15年に達したところで、最小値が赤線を上回っていることがわかります!!これはつまり、「どの年に つかんでも、15年持ち続ければ必ずプラスになっている」ということです!またまたワースト3を表で見てみましょう。

集計期間15年平均リターン
1965~19791.70%
2000~20142.76%
1968~19822.93%

オイルショック」「ITバブル崩壊」「リーマンショック」あたりを含んだ年ですね。
飽くまで過去データなので、未来は分かりません。が、
こんな危機があっても、15年持ち続ければ必ず持ち直してプラスになる!というのは心強い結果ではないでしょうか!

S&P500のリターン

どの年につかんでも、15年以上保有すれば必ずプラスになっている
さらに、保有期間が長いほどプラス幅は広がっている

年数と年平均リターン:債券の場合

おまけで、10年米国債もみてみます。

年々の振れ幅の縮小がハッキリとわかる!!

経過年数によって、振れ幅(リスク)が小さくなっていることがわかります。一方でリターンの平均もどの経過年数を見てもマイナスと、あまり芳しい結果では無いですね…
ただし、債券は防御盾のようなものです。剣である株式と逆の値動きをするため、株式がマイナスになったときに債券で相殺してくれる役割を持ちます。上記のグラフは「盾」のみを持っている場合なので、「剣」である株式と同時に持ち合わせておくものとして認識しておくと良いでしょう。

まとめ:歴史を知った上で堅実な投資を!

今回は、日米の株価において、保有年数と年平均リターンの関係を調べてみました!米国株が強いといわれる所以が、データから分かりました。米国株を持っていれば安心というのを実感いただけたと思います。ただ、今回のデータは飽くまで過去の歴史。未来には何がおこるかわからないので、自らの精神力や資金力と相談して、自己責任で投資をしましょう!

まとめ

日本株は30年保有していてもマイナスになる年がある
米国株は15年以上保有すれば必ずプラスになる
債券と組み合わせることで、暴落時のマイナスを少なくできる
過去は飽くまで過去!今回のデータは安心材料としては◎

今回のデータが少しでもお役に立てれば幸いです^^

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