株式投資したい!でも何したら良いの?
とりあえず証券口座は開設したけど、具体的に何に投資していけば良いの?
先輩は「初心者ならインデックス投資がおすすめ!!」と息を吐くように言ってくるんだけど…
なんでインデックス投資がおすすめなの?
そもそもインデックス投資ってどんな投資なの?怪しくないの?
そんな方のために、インデックス投資がどんな投資手法なのか、またそのおすすめ理由をデータに基づいて徹底解説していきます!
そもそも株式インデックスとは?
超簡単にいうと企業の平均点。この値が大きくなれば「成績が良い」、小さくなれば「成績が悪い」ということですね。例えばよく耳にする「日経平均株価」は、日本の225社の平均点のようなものです。
学校のテストの平均点みたいなものかな?!
この平均点、「世界全体」とか「国ごと」に算出されてます。
ただし、国同士の値そのものの比較に意味はないので注意です!
例えばNYダウの36000という数字と、日経平均株価の28000を単純に見て「NYダウの方が数字が大きいから良い!」というわけではありません。
比べるべくは他人ではなく自分です。つまり、過去の自分と比べて、いまの自分は成長しているのか?そこに尽きます。人間と同じ(深い)。
株式インデックスの値動き推移
日本と米国の成長率の歴史を見てみましょう。1970年から2021年まで、51年間の成長の推移を見てみます。
↑1970年を1とした時の図です。この図を見ると、日本は1970年と比べて12倍に成長していることがわかります。
日本は特に1990年に向けて大きく成長していきます。これが世に言う「バブル」ですね。平成生まれの私たちには何の実感もありません。笑
そしてそれをピークに以後30年以上、今なおバブル当時の成績を上回ることができていません。
バブル崩壊からの失われた30年と言われているやつだ!
それに対して米国は、1970年と比べてなんと51倍にも成長しています!ぐんぐんと右肩上がりを続け、特に2010年から2021年まで、10年で5倍近くに成長しています。
2010年代はスマートフォンの世界的な普及、世の中のゲームチェンジャーとなった人工知能技術や、コロナ禍によるIT業界の躍進などもあり、その全ての立役者が米国。凄まじい。
インデックス投資がおすすめされる理由
上記で株式インデックスについてみてきましたが、なぜおすすめと言われるのでしょうか?ここでは、「アクティブ投資」と言われる投資手法と比較して解説します。
インデックス投資とアクティブ投資
インデックスはなんとなくわかったけど、アクティブ投資ってなに?
インデックス投資は、インデックス(平均点)に連動することを目指す投資です。市場の平均点が分かっていて、そこに並走すれば良い。ということで手間暇もかからず手数料が低いことが多いです。
アクティブ投資は、インデックス(平均点)を上回ろうと頑張る投資です。アクティブ投資はインデックスのような答えがなく、プロが常に試行錯誤をしているので、インデックス投資に比べ費用(プロに支払う手数料)が多くかかります。まとめるとこんな感じ。
インデックス投資 | アクティブ投資 | |
目標 | 平均点を目指す | 平均点より上を目指す |
投資対象 | 学校全体 | 選抜メンバー |
手数料 | 安い | 高い |
選抜メンバーっていうからには、アクティブ投資のほうが成績良そう!
…そうでもないのです。
下記の表は、アクティブ投資の(インデックス投資に対する)勝率(%)です。
1年 | 5年 | 10年 | 全期間 | |
日本 | 26 | 39 | 32 | 20~30 |
米国 | 15 | 8 | 15 | 10~15 |
えー!アクティブ負け負けじゃん!!!というかんじ。
もちろん、短期的に見れば選抜メンバーが活躍して大きなリターンを得ることもありますが、初心者にはその目利きが難しい。
それに対してインデックス投資は、先ほどの図を見てもわかるように、長期的には右肩上がりで成長していますし、結局は一致団結のインデックス投資が手間もなく安心、ということですね。
詳しく知りたい方は以下の書籍もおすすめです。
データで見るインデックス投資
ここまででインデックス投資の良さがわかったと思います。ここからは少しデータを深掘りして、より安心感を得るパートにしましょう。
暴落が怖い…
でも「リーマンショック」とか「コロナショック」とかあったし、暴落が怖い!
たしかに長期的には右肩上がりで成長していますが、短期的に見れば暴落することはあります。実際に、年単位での成績(年次リターン)はどうなっているのか見てみましょう!
上の図は日本株と米国株の、1970年からの年次リターン(騰落率)を示したものです。2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックなど、約10年に一度で大きく下げていることがわかりますね。
つまり暴落は約10年に一度は やってくるという備えを、知識として持っておくと良いでしょう。
マイナスになる年もあるの?
この51年の間に、年間リターンがプラスの年、マイナスの年はそれぞれ何回ぐらいあったのでしょうか?
プラスの年 | マイナスの年 | |
日本 | 33回 | 18回 |
米国 | 37回 | 14回 |
プラスになった年のほうが多いんだ!
米国の方がプラスリターンの年は多いですが、日本も意外に(?)がんばってます
また、直近30年(日本のバブル崩壊後)の年次リターンをヒストグラムにしてみると…
全体としては米国は右寄り(プラス寄り)になっていることがわかります。
ちなみに直近30年での平均リターンは日本が1.1%、米国は8.9%という結果になりました!米国の強さが際立ちます。
いまは本当に米国が強く、持てはやされていますが、逆に米国が暴落や失速した時には「米国オワコン」の風潮で溢れかえると思います。その時に握力強く持ち続けられるかどうか?が重要なポイントですね!
具体的な投資先は?
ここまでインデックスの歴史をデータで紐解いてみました。
けっきょく何に投資したら良いんじゃ!!!
はい。すみません。以下の3つが有力候補です!
チャートを並べてみてみましょう。
いやあー改めて見ても、アメリカは強い。本当に強い。強すぎて最近は「バブルだ!」「弾けるぞ!」という声も、やいやい聞こえます。
これからもアメリカが強いって言い切れるの…?
と不安な場合は、全世界株式に投資することも検討してみましょう。全世界が成長しない、ってことはさすがに無いのでは…と思います。全世界株式が成長しない=この地球が、人類が成長しない、ということですからね!
これまでの世界の歴史、成長について詳しく学びたい方は以下の書籍がおすすめです^^人類のあんなことやこんなことが、データで丸わかり!
実例紹介!てつとも投資銘柄
我が家では、つみたてNISAで下記の三本に投資しています。
eMAXIS Slimシリーズは手数料が非常に安いことで有名です。
全世界株式には「オールカントリー」と「除く日本」の2種類がありますが、我が家ではオールカントリーに投資しています。
日本の有無に関わらず、すで十分分散投資されているので、大きな差はないと考えています。
おわりに:人類は永久に不滅です!
これまでも、これからも、人類は進化し続けます。たった30年の間でも人々の暮らしは大きく変わりました。向こう30年はさらに速いスピードで進化をしていくと思っています。
某歌手が「車もしばらく空を走る予定もなさそう」と歌っていたその20年後に、空飛ぶ車が実現している、こんな世界です。
そんな未来の世界に投資をするのって、ワクワクしませんか?!ということで、未来の成長を祈念しつつ日々淡々と投資をしていくのみです。